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■ ラスターワークス お客様に聞く - NECビッグローブ
― NECビッグローブについて教えてください。 NECビッグローブは、NECのISP(インターネットサービスプロバイダ)部門だったBIGLOBE事業本部が2006年に分離、独立した会社です。私たちパーソナル事業部は接続会員の皆様が、日々インターネットを快適に利用していただけるような付加価値サービスを作って提供しています。 接続会員は、一般的なインターネットユーザー比率とほぼ変わらず、30代~40代の男性が中心ですが、NECパソコンにプリインストールされた接続設定サービスからの会員が多いためか、他のプロバイダと比べて比較的インターネット初心者が多いのが特徴です。
― NECビッグローブはラスターワークスに何を依頼しましたか。 ビッグローブでは、2008年7月より、ISP事業「BIGLOBE」の会員向けに、メールソフトへのアドオンソフト「BIGLOBEメールバー」を提供しています。これは、ブラウザ上のツールバーの「メール版」と言えばわかりやすいでしょうか。OutlookExpress およびWindowsメールに組み込まれるショートカットボタンです。 ラスターワークスには、このメールバーの開発を依頼しました。
― 「メールバー」の詳細について教えてください。 メールバーのショートカットボタンは、「迷惑メールブロック」「ウィルスチェック」「メール転送」「メールサービス一覧」の4つです。これらのボタンをクリックすると、ユーザーはそれぞれのサービスに自動ログインし、設定画面に遷移することができます。 これまではユーザーが上記メールサービスを利用するためには、各サービスページに飛んでログインをして設定や変更を行っていましたが、メールバーによってログイン状態が保たれ、「迷惑メールフォルダの確認」や「迷惑メールの申告、申告解除」などの操作を簡略化することができます。 OutlookExpressにインストールされたメールバー ![]() (BIGLOBEメールバーのサービス案内より) 現在ユーザーに一番使われているボタンは「迷惑メールブロック」です。これまでユーザーは、迷惑メールの申告および誤判定の申告する際には、指定された宛先にメールを転送するという手作業を行わなければなりませんでした。しかしこのメールバーをインストールすれば、ユーザーはワンクリックで迷惑メールの申告・誤判定の申告することができます。
― 「メールバー」を開発した理由についてお聞かせください。 BIGLOBEのサービスの一つに「ウェブリメール」というWebメールサービスがあります。調査によると、このウェブリメールの利用者が、同じ画面からサービスを利用できる利便性から「迷惑メールサービス」を利用するケースが非常に多いことがわかりました。 一方で、利用者が最も多いメーラーであるOutlookExpressから同じように迷惑メールサービスを利用しようとすれば、ブラウザを立ち上げてBIGLOBEのサービスにログインをしなければなりません。 そこでOutlookExpressからもBIGLOBEのメールセキュリティサービスを簡単に利用できるショートカットボタンを設置すれば、ユーザーはさらに便利にセキュリティ対策ができると考え、開発を決定しました。2007年4月のことです。
― 開発が決まってからどうされたのですか。 まず、「OutlookExpressに載せるツールバー」という技術を持っている会社について調査を行いました。しかし、おつきあいのある会社数社にあたってみましたが、どこも経験がないということでした。また、それと並行して、APIベースで提供している会社がどこかにないかということも探していました。すると、ある海外のベンチャーがサンプルを出していることがわかりました。これを使えば、一から開発をするより実装が簡単になります。そこで、APIを使ったら開発が可能ですかと再度数社に打診をしました。しかし快い返事をくれるところはなく、唯一ラスターワークスだけがやってみますと言ってくれました。 ― ラスターワークスの存在はどのように知ったのですか。 ラスターワークスは他事業部の仕事を何度かやっており、「Windowsアプリケーションならラスターワークス」という定評が社内にあったので、声をかけました。 ― ラスターワークスに決定した理由は何でしたか。 とりあえずサンプルを作っていただくことを依頼すると、すぐに調査をしていただき、約2ヶ月後にサンプルが出来上がりました。それがほぼイメージ通りで、動作的にも問題がなかったため、正式な開発依頼をしました。
― メールバーの開発の要件についてお聞かせください。 要件は二つありました。 1,認証連携機能 通常、各サービスを利用するときには、ユーザーはIDとパスワードでログインしなければなりません。しかし、メールバー上のボタンを押してログイン画面が現れるのでは利便性がよくありません。ユーザーがボタンを押すとログイン後の画面に推移でき、さらにセキュリティはしっかりと保てるような認証連携の仕組みが必要でした。 2,ショートカットボタンの編成機能 メールバー上のショートカットボタンを、サーバー側で編集する機能が必要でした。たとえば今後、何らかの理由で迷惑メールサービスを中止した場合にはボタンを削除でき、逆にユーザーにとって便利な新規サービスを加えたいときには追加できるような機能です。 ラスターワークスには、上記2点の機能を加えていただくように依頼しました。
― 開発はどのように進められたのですか。 開発は非常に順調でした。ただ、仕様変更やダイアログの文言などの細かい変更点が多く、ラスターワークスにはそのたび修正をしていただきましたので、その点は大変だったかと思います。 2008年7月、ほぼ完成形に近い形でベータ版としてリリースし、ウェブリメールやメールサービスのサイトで告知をしたところ、わずか1週間で1000件ものダウンロードがありました。正式リリース後、現在は12000人ほどにダウンロードいただき、活用していただいていることが分かっています。 メールバーの目的であった「あんしん、かんたんにインターネットを使っていただく」という目的を無事に果たすことができました。
― 開発会社としてのラスターワークスへの評価をいただければ幸いです。 以下3点を評価します。 1,「リリース後のユーザー対応が的確かつ迅速である」 ラスターワークスには、メールバーのサポートおよび運用のお手伝いもいただいています。ユーザーからの技術的な問い合わせ、たとえばPCの環境の違いによるエラーなどの質問が出た時には、ラスターワークスに対応をお任せしています。非常に的確かつ迅速な対応をしてくれるので、とても助かっています。 2,「開発スピードが速い」 こちらが想定したよりも工数が短く、短納期でできたことを高く評価しています。 3,「リリース後の対応も迅速」 リリース後にも細かい修正などが発生することがあります。その場合もラスターワークスの対応はとても迅速です。 ― ところで、ラスターワークスのようなベンチャーの開発会社に仕事を依頼するのは、BIGLOBEにとってどんなメリットがあるのでしょうか。 ベンチャー開発会社は、たいていの場合開発者が若く、感度が優れていて「とがった技術」を持っています。加えてフットワークも軽いというのが良さです。たとえばユーザーインターフェイスの作り方、クリックの動きなど、仕様書には現れない部分で、規模の大きい開発会社では出せない感性を実現してくれたりします。ですから、ユーザーに親しんでいただきたいサービスの場合はベンチャーの開発会社に依頼することが多くあります。 一方で、ベンチャーには欠点もあると思います。会社が若いため管理体制がしっかりしていなかったり、アイデアが先走って技術がそこに追いつかなかったり、という場合もあります。 ラスターワークスはベンチャーですが、上記のような心配は感じません。経験とスキルに対して信頼をしていますし、開発者を始め「人がしっかりしている会社」だと思います。 今回はいろんな意味で難しい案件でした。海外の会社のソースコードごとライセンス購入するというのは、今までに経験したことのないため未知の部分が多く不安も全くなかったわけではありませんが、「何かあったらラスターさんに見てもらえば大丈夫」という安心感がありました。
― ラスターワークスへ、今後の期待があればお願いします。 今回のメールバーの開発では、「Windowsアプリケーションならラスターワークス」という評価をさらに強めました。今後は、携帯サイトの開発案件も考慮中なので、その際にも相談をさせていただければと思っています。今後ともどうぞよろしくお願いします。 お忙しい中、ありがとうございました。
※ NECビッグローブのWebサイト ※ 取材日時 2008年12月 |




まず、「OutlookExpressに載せるツールバー」という技術を持っている会社について調査を行いました。しかし、おつきあいのある会社数社にあたってみましたが、どこも経験がないということでした。
ベンチャー開発会社は、たいていの場合開発者が若く、感度が優れていて「とがった技術」を持っています。加えてフットワークも軽いというのが良さです。
